「ウェブデザイン技能検定って本当に意味あるの？」
「ネットでは「意味ない」って言われているけど、取る価値はあるの？」
そんな疑問や不安を抱えている方もおられるのではないでしょうか。
確かに、就職や転職の現場では「資格よりも実務経験やポートフォリオの方が評価される」という声は多く、特に3級は、検定を取っただけで即戦力になるとは限りません。
そのため「意味ない」と言われてしまうのも事実です。
しかし一方で、この資格にはまったく無意味というわけではない側面があります。検定の学習を通じて、独学では抜けやすい基本知識を体系的に整理できたり、「国家資格」という肩書きが自己PRのきっかけになったりするからです。
この記事では、以下のことをご紹介していきます。
- ウェブデザイン技能検定とは？国家資格？
- ウェブデザイン技能検定は意味ない？
- ウェブデザイン技能検定の勉強方法
- ウェブデザイン技能検定を受験する際の注意点
- ウェブデザインを学ぶならスクールの利用も検討しよう
記事の最後に、お勧めのWEBデザインスクールも紹介するよ。
「ウェブデザイン技能検定って本当に意味あるの？」「資格を取得するとよい人は？」——こうした疑問を持つあなたにとって、この記事が答えを見つけるきっかけになるはずです。
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ウェブデザイン技能検定とは？国家資格？
ウェブデザイン技能検定とは
たとえば、
WEBデザイナーになるために役立つ資格には、以下のようなものがあります。
- ウェブデザイン技能検定（国家資格）
- Webクリエイター能力認定試験
- Photoshop®クリエイター能力認定試験
- Illustrator®クリエイター能力認定試験
- HTML5プロフェッショナル認定試験
- Webディレクション検定
私は、Illustrator®クリエイター能力認定試験のエキスパートを取得したよ。
この中でも…
検定に合格した方は、履歴書などで『〇級ウェブデザイン技能士』と記入できるようになるよ。
試験は1級・2級・3級に分かれており、3級はいちばん初心者向けの検定となります。
例えば3級を受験するために勉強することは、WEB初心者にとっては、スキルの棚卸しや学習の出発点として有効です。
一方で、3級はいちばん初心者向けの検定のため、経験者や即戦力を求める就職市場ではあまり評価されない可能性があります。
資格取得にコストをかける価値は、自身の立場や目指す方向次第といえます。
受験手数料と合格率
受験手数料（非課税）
| 級 | 学科 | 実技 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1級 | 8,000円 | 25,000円 | 実技はペーパー実技含む |
| 2級 | 7,000円 | 16,000円 | |
| 3級 | 6,000円 | 8,000円 | 実技について、※23歳未満の在職者は4,000円、※23歳未満の在職者以外は6,000円 |
※実技試験手数料の減免措置について （令和6年度より）
試験実施年度の4月1日において23歳未満の方は3級の実技試験の受検手数料が減免となります。
学科と実技のそれぞれに料金がかかるね。
試験概要
学科試験と実技試験があるよ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験回数 | ・1級：学科試験が秋頃に1回、実技試験が冬頃に1回 ・2級、3級：年に4回 |
| 出題形式 | 学科試験：マークシート方式 実技試験：課題選択方式 |
| 合格基準 | 学科試験：100点満点中70点以上 実技試験：100点満点中70点以上 かつ 各作業分類につき60%以上の得点 |
受験資格
各等級の受験資格は以下の通りだよ。
3級（入門レベル）
- 受験資格：制限なし
- 誰でも受験可能（学生・未経験者でもOK）
- ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者
初学者が基礎を学びながら挑戦するのに向いているね。
2級（中級レベル）
- 受験資格：学科試験
- 実務経験2年以上、または
- 3級の技能検定に合格した者 または
- 協会が認める訓練校や教育機関で所定の課程を修了した者
「ある程度の学習や実務経験がある人」が対象だね。
1級（上級レベル）
- 受験資格：学科試験
- 実務経験7年以上、または
- 2級合格＋実務経験2年以上、または
- 関連学科卒業＋実務経験3〜5年（学歴によって年数が変動）
【実技試験】については
1級の技能検定において、学科試験に合格した者が対象だよ。
高度な実務経験者向けであり、現役Webデザイナーやディレクターが受験することが多いよ。
「ある程度の学習や実務経験がある人」が対象だね。
ウェブデザイン技能検定の合格率と難易度
ウェブデザイン技能検定の難易度は、等級や実施年度によって異なります。
ここ数年の合格率は、以下の程度だよ。
- 1級：5％～20％（難易度は高）
- 2級：35％～60％（難易度は中）
- 3級：60％～70％（難易度は低）
では、
各級におけるここ数年の受験者数と合格者数をみていきましょう。
ウェブデザイン技能検定3級の受検者数と合格率
は以下の通りだよ。
| 年度 | 合格率 | 受検者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|
| 2020年度 | 69.4% | 2,110 | 1,465 |
| 2021年度 | 61.2% | 2,980 | 1,824 |
| 2022年度 | 60.9% | 2,855 | 1,740 |
| 2023年度 | 71.1% | 3,120 | 2,219 |
| 2024年度 | 66.7% | 3,053 | 2,036 |
ウェブデザイン技能検定2級の受検者数と合格率
は以下の通りだよ。
| 年度 | 合格率 | 受検者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|
| 2020年度 | 59.6% | 431 | 257 |
| 2021年度 | 36.0% | 745 | 268 |
| 2022年度 | 52.9% | 712 | 377 |
| 2023年度 | 57.4% | 742 | 426 |
| 2024年度 | 52.5% | 774 | 406 |
ウェブデザイン技能検定1級の受検者数と合格率
は以下の通りだよ。
| 年度 | 合格率 | 受検者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|
| 2020年度 | 17.4% | 46 | 8 |
| 2021年度 | 17.6% | 51 | 9 |
| 2022年度 | 4.9% | 61 | 3 |
| 2023年度 | 14.3% | 63 | 9 |
| 2024年度 | 18.9% | 74 | 14 |
参考：ウェブデザイン技能検定 技能資格取得状況 令和7年6月25日現在
＊2025年度は途中のため集計しておりません。
1級を取得できた人は、すごいな…。
ウェブデザイン技能検定は意味ない？
ウェブデザイン技能検定が「意味ない」と言われる主な理由は、Webデザインが「業務独占資格」ではなく、資格よりもスキルやポートフォリオが重視される業界である面があるためです。
しかし、
意味ないと言われる理由
以下のような理由により、ウェブデザイン技能検定は「意味ない」と言われることがあるよ。
- 資格だけでは評価されないことがあるから
業界では現場スキルやポートフォリオの方が重視される傾向もある。 - 級によっては比較的簡単に取得できるから
3級については取得難易度が低く、実績や差別化には弱いという評価がある。
ウェブデザイン技能検定を受験する6つのメリット
ウェブデザイン技能検定を受験するメリットを抑えておこう！
1. 基礎知識を体系的に学べる
- 検定の出題範囲にはHTML・CSS・画像処理・デザイン理論・アクセシビリティなど幅広い基礎が含まれています。
- 独学だと抜けがちな部分も、試験勉強を通じて体系的に押さえられるので、スキルの土台固めに有効です。
2. 国家資格としての信頼性
- ウェブデザイン技能検定は厚生労働省認定の国家検定。
- 履歴書や職務経歴書に書けるため、「ウェブデザイン技能士」として客観的に評価されやすいです。
3. スキルの棚卸し・弱点の発見
- 過去問や模擬試験を解くことで、自分が理解できていない分野が明確になります。
- 「実務で何となく使っていたけど理論を知らなかった部分」に気づき、学び直しのきっかけになります。
4. 学習モチベーションの維持
- 「資格試験に合格する」という目標があると、学習を継続しやすいです。
- 無資格の独学と比べ、学習のペースメーカーとして活用できます。
5. 就職・転職でのアピール材料
- 実務経験が浅い人や未経験者にとっては「努力を客観的に示す証拠」になります。
- 採用担当者に「等級に応じた知識を持っている」と伝えやすく、面接で話題にしやすいです。
6. キャリアアップの可能性
- 資格取得が昇進・昇給の評価項目に含まれることもあります。
- 企業によっては資格があることで手当がつくこともあります。
特にウェブデザイン技能検定3級は「資格を取ればすぐ仕事が来る」ものではありません。
ただし、基礎を体系的に固めたい人、就職活動で客観的な証明がほしい人、学習のモチベーションを維持したい人などにとっては十分メリットがあります。
高い技術や知識が必要な分、2級や1級まで取得できると、もっと広い可能性やメリットがあるよ。
ウェブデザイン技能検定を受けるべき人
WEBデザイナーだけでなく、WEBサイトに関わる仕事であれば、取得して損はないね。
そうだね。
以下のような人が、資格取得にむいているよ。
- 未経験からWEBデザインの基礎を学びたい人
- 今後WEB業界で働きたい人
- WEBデザインエンジニアとして働いている人
- WEBサイトの運営がしたい人
- スキルの証明が欲しい人
- 検定合格によって手当が受けられる人
ウェブデザイン技能検定の勉強方法
ウェブデザイン技能検定は、独学でも合格を目指せる検定です。
独学も踏まえ、勉強方法を紹介していくよ。
ウェブデザイン技能検定では、学科試験と実技試験がそれぞれの級において実施されます。
ウェブデザイン技能検定の出題範囲は幅広く、各分野の知識をしっかりと身につけるためには「過去問を繰り返す」ことが大切です。
学科試験
- 過去問を使用する
ウェブデザイン技能検定のホームページにて毎年分の過去問が公開されています。
過去問を網羅的に学習し、同じ問題が出題されたら確実に解けるようにしておきましょう。
参考：ウェブデザイン技能検定 過去問題の公表 - テキストを利用する
過去問以外の新しい問題に直面したときでも解答できるよう、テキストを使っていきます。
出題範囲についての基礎知識を網羅して、初めて見る問題が出題されても回答できるようにします。
参考：ウェブデザイン技能検定 参考書籍当
実技試験
ウェブデザイン技能検定は、初級である3級から実技試験があるため、実際に手を動かしながら実技試験対策を行うことも大切です。
実技試験対策としては、実際に手を動かした勉強をしよう。
- 過去問を使い実際に作業する
学科試験だけでなく、実技試験の過去問もホームページで公開されていますので、
実技試験の勉強では、作業を繰り返し行い、スキルを確実に身に付けていきましょう。
実際の試験では、過去問の内容が出題されるケースもあります。 - スクールも使用する
実技試験においては、有料のWEBデザインスクールを使用することも出来ます。
プロのWEBデザイナーからの指導が受けられるため、苦手な内容や分からない部分を質問して理解を深めることができます。
WEB系の専門学校やスクールでは、ウェブデザイン技能検定の合格を目指すための対策講座を行っているところもあるため、独学だけでは不安な人は受講を検討するのも1つです。
独学だけでは難しいと感じる場合は、スクールの利用もいいね。
ウェブデザイン技能検定を受験する際の注意点
①資格取得＝就職や案件獲得ではない
- この検定を持っているだけで仕事が舞い込むことはほとんどない。
- 業界ではポートフォリオや実務スキルの方が重視されるため、「資格だけで安心」と考えるのは危険。
資格はあくまで、知識やスキルを身につけていることを示すためのツールだよ。
②級によって評価や難易度が異なる
- 3級：基礎的な内容で、独学初心者向け。就職での評価は限定的。
- 2級：Web制作の実務に近い内容が増え、転職活動でアピールしやすい。
- 1級：高度な実務力が問われるが、合格率が低く学習負担が大きい。
➡ 自分の目的（就職なのか学習のモチベーション維持なのか）に合った級を選ぶ必要がある。
対外的に評価が得られるのは2級からだと意識しておこう！
3級は、基礎知識がある証明だね。
③最新の実務スキルとは差がある
- 出題範囲はHTML/CSSや基礎理論中心で、最新のトレンド（Figma、ノーコード、SEO最新手法など）は含まれないこともある。
- 「資格で基礎を固めつつ、最新の実務スキルは別途学ぶ」意識も必要。
④試験勉強が目的化しやすい
- 過去問対策ばかりになると、「実務で使えないけど試験では点が取れる」状態になりがち。
- 学習した内容をポートフォリオ制作や実案件模写に活かす工夫が大切。
最終的には、実務で生かせることが重要だからね。
⑤受験料や会場に注意
- 各級ごとに受験料がかかる（3級で数千円〜、1級は1万円以上）。
- 試験日は年数回で、地方だと会場が限られるためスケジュール管理が必要。
学科と実技の両方にそれぞれ受験料がかかるよ。
⑥勉強時間の確保が必要
- 3級でも基礎をしっかり理解していないと合格できない。
- 2級・1級は実務経験者でも対策を要するため、計画的に学習することが重要。
ウェブデザインを学ぶならスクールの利用も検討しよう
今回の資格取得に関わらず、WEBデザインを独学する場合は、挫折しやすいなどの面もあります。
学ぶ際は、スクールの利用も検討してみましょう。
WEBデザインスクールのメリットとデメリット
両方を知って、判断してね。
スクールのメリット・デメリット
有料のWEBデザインのスクールは費用はかかりますが、独学や職業訓練のデメリットを解消できることがメリットです。
- カリキュラムが体系化されている
HTML/CSS、Photoshop、Figma、レスポンシブ対応など順序立てて効率的に学べる
「何から手をつけていいかわからない」という人に最適 - 現役デザイナーから直接学べる
添削やフィードバックがもらえる
実務に即したリアルなノウハウが学べる（トレンド、ツールの使い方など） - わからないところをすぐに質問できる
エラーやつまずきをすぐに解決でき、挫折しにくい
オンラインでもチャットやZoomで相談できるスクールが多い - ポートフォリオ制作をサポートしてもらえる
プロの目線で「就職で通用する作品」の作成を手伝ってもらえる
制作実績がない人には大きな武器になる - 就職・転職サポートが充実
履歴書添削、面接対策、案件や企業の紹介までしてくれるスクールも
未経験からの転職成功率が高まる - 学習仲間ができる（モチベ維持に有効）
同じ目標を持つ仲間がいることで、孤独感が軽減されやすい
SNSやSlackでのコミュニティがあるスクールも
次にデメリットをご紹介していきます。
スクールは費用がかかることがデメリットではあるね。
ただし、国の給付金で受講料の70％が戻るスクールもあるよね。
- 費用がかかる
安くても10万〜30万円前後、高額だと50万円以上かかることも
→ 投資対効果を見極める必要 - スクールの質に差がある
講師のレベルやサポート体制に差があり、選び方を間違えると後悔することも
→ 実績や口コミ、就職率をよく確認 - 自主的に学ばないと伸びない
通うだけではスキルが身につかない
→ 自宅学習や課題への取り組みも重要 - 通学の場合は通学の時間や交通費がかかる
→通いやすいスクールの制定が大事
結論、
WEBデザインスクールに通うにはお金はかかるけれど、専門実践教育訓練給付金など、国の給付金で受講料の70％が戻るスクールもあるよ。
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まとめ
今回の記事では、【ウェブデザイン技能検定】は意味ない？検定を受ける6つのメリットと題して、以下の内容をご紹介しました。
- ウェブデザイン技能検定とは？国家資格？
- ウェブデザイン技能検定は意味ない？
- ウェブデザイン技能検定の勉強方法
- ウェブデザイン技能検定を受験する際の注意点
- ウェブデザインを学ぶならスクールの利用も検討しよう
そして、ウェブデザイン技能検定を受けるメリットは、以下の6つです。
- 基礎知識を体系的に学べる
- 国家資格としての信頼性
- スキルの棚卸し・弱点の発見
- 学習モチベーションの維持
- 就職・転職でのアピール材料
- キャリアアップの可能性
ウェブデザイン技能検定の資格を目指すだけでなく、
「WEBデザイナーとして就職して働きたい」「企業に評価される技術まで身に着けたい」「WEBデザイナーになるための就職支援まで受けたい」方は、WEBデザインスクールを選択するのが望ましいでしょう。
WEBデザインスクールでは無料説明会や体験ができるので、その機会を利用して判断してみてね！
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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